
久しぶりに読んだ資料以外の本。
「ママって有名な作家だっていうけど、私の友達誰も知らないよ。」 とご自身のお嬢さまに言われて、林 真理子さんが書いたという児童文学 「秘密のスイーツ」(2010年12月初版)。
対象:小学校高学年から
私が読んだこちらの本
は、2013年8月に発行されたポプラ社の文庫本です。
ふとしたきっかけで、平成25年に生きる〝不登校児〟の理沙は、昭和19年に生きる雪子と、ある神社の穴に置く携帯を介して友情を温めていく。
戦争中でろくなおやつ (食べもの) もないことを知った理沙は、雪子に食べさせてあげたいという思いで、おこずかいで買ったお菓子 『ポッキー』 や 『コアラのマーチ』 を穴の中にせっせと運ぶのだ。
雪子からたくさんの 「ありがとう」 を言われて、理沙は恵まれている今の自分の境遇に気づき、次第に成長していく姿が描かれている。
子どもの本だと侮るなかれ。
食べものを大切にする心、友達の大切さ、「ありがとう」 の言葉が人に与えるもの。と共に、戦時中の子ども達の姿と思い・・。
人が忘れてはいけないことを温かく伝える、とっても素敵な物語です。
そして、やっぱり子ども達には読ませたい!
林 真理子さんが書く児童文学、かなりイケてます。この手もあったか。。。