当社は、幅広い一般的なクライアント向きではないが(すぐ「他社さんでいかがですか?ご紹介しますよ。」って言っちゃうし。)、有り難いことに、拘りのある限られた方々からご依頼を頂くちょっと変わった派遣会社だと思う。
設立当初から様々な形で応援して下さるHMさんもその一人。
会社で人材が必要だという話になった時は、すかさず当社を紹介してくれた。ちょっと心配そうだったけど。
「ご迷惑をおかけするかもしれません。実は大変心配なのです。」
それは、派遣開始直後から的中した。担当者と話が全く通じない。
そのたびに、HMさんに間に入ってもらって今まで対応してきた。
そして昨日。「当社に残業が非常に多い者がいまして、会社的に問題になっているんです。派遣などを遣って何とか手立てを・・という話を先週いたしまして、それであればすぐにキャリア・ンさんに相談するように・・と言ったんですが、連絡ありました?」
「ううん、ないよ~。」
HMさんからの連絡で、育休対応で派遣が終了する予定のスタッフを、別業務で延長して遣いたいという話だと私は理解した。
「もう1回催促してみますので、対応をお願いします。」
「うん、判った。でも、何回聞いても延長はないと言われたから、既にウチの子は動かしちゃってるよ。後が決まっているから、今さら言われても難しいね。他の子だったら何とかなるかもだけど。」
「ですよねー。その件も含めて、総務に話します。」
で、当の総務の担当者からかかってきた電話。
坦:「◎◎さんを直接雇用にしようと思うんです。」
??そんな出だし?
しようと思うって・・・もっと別の言い方があると思うけど・・。
私:「それはどうしてですか?」冷静に。冷静に。
坦:「待遇改善で。」
私:「御社の待遇改善に、当社のスタッフが関係あります?
それでしたら、他に方法があると思いますけど。
それ以前に、聞いていただいたと思いますが、◎◎はもう動
けませんよ。何度も確認しましたよね。
で、どうしてそのようなお話になったのでしょうか?」
坦:「あっ、思いつきで。」
一応、お約束したのでHMさんにも報告の電話。
「ねぇ、おたくの総務ってバカなの?
」 話を聞いて、爆笑するHMさんの声が何だかとっても悲しそう。
「あんな仕事の仕方をしていれば、そりゃ残業120時間になるわよ。いいわねぇ。裕福な会社は。彼はさぞ高給取りなんでしょ。」
120時間も残業していれば、普通は〝仕事ができない人〟って思うのだけど(っていうか、上司は1年も放置しないよね)、その会社では〝とても頑張っている!〟という評価になっているんだとか。
「前任者はきちんと定時に終わってたんですけどねぇ。それよりもすみません

すぐ仕切り直しをします!」
HMさんが一番お気の毒です。ごめんね。私も親切ではないので。