注意できない人々

千葉の保育士が子どもの口に無理やり夕食を詰め込むなどした事件。
昨日一報が入ってきた時、2つのことが疑問だった。
①どうして発覚したのか?子どもはまだ2歳。十分説明ができないだろう。
②施設長(園長)は?保育士が逮捕ってちょっとおかしくない?全ては施設長の責任なのではないのか?もしかして、この人が施設長だった?

そして今日。再びのニュース
①は保護者からの通報らしい。しかし、どうして確信したのだろう。常日頃から不信感を抱いて、IC レコーダーでも仕込んであったか?

②施設長はやっぱり別にいたのね。
『市こども未来部によると、7月17日に保護者の通報を受け、同23日と8月1日に同施設へ立ち入り調査し、施設長と保育士の聞き取りを実施。2人とも通報内容を認めた上で、施設長は注意しなかった理由を 「保育士が不足しているので、辞められると困ると思った」 などと説明したという。』

〝辞められると困る〟・・・これはいかにも今どきの言いわけで呆れる。
これはなにも保育士だけではない。一般企業でも同じことである。
退職者が多い部課の上司(責任者)は、マネジメント能力がないとみなされて、異動、降格、退職勧告されることがある。
だから、みんななーんにも言わない。注意しない。見て見ないふりをする。
だって〝辞められたら困るから・・・〟。誰が?って自分がね。
自分自身を守りたいの。言わない方が気がラクだし。嫌われたくないし。

みんな自分だけが大切。お客さまのことなんて考えていないよね。
お客さまに不利益を与えると判っていてきちんと注意できないなんて、お金を頂いている意味なんてない!しわ寄せは全部お客さま。そして弱者。

おまけに、ダメな人間はいつまでたっても気づくチャンスを与えられない。
本当は能力があるのかもしれないのに成長できない。目覚められない。
挙句遣えない人間ばっかり増える。そりゃ生産性が下がりますよ。
不幸の連鎖ね。それこそが上司の責任でしょ。

あのね、〝辞められたら困る〟なんて意識は持っちゃダメなんです。
上司も、施設長も、経営者も。
それに、部下も、同僚も、従業員も、思っているほどバカじゃありません。
注意されることの意味、その目的、自分の至らなさ・・・ちゃんと判っているんです。何より、注意する側の大変さもね。もっと信用したらいい。
強いて言うならば、そういう人に育てられない自分を恥じるべきじゃないんですかね。


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