制服

ある日、会社で勤務していた保育士が買い物に行こうとしていた。
何のためらいもなく、そのまま出かけようとしていたので、私は言った。「エプロンを取っていきなさい。」

保育士は、どこへでもエプロンをして行く。
夜の本屋さんでも、ジャージを履いて、エプロンをした(スモックを着た)保育従事者と思われる人をよく見かける。
私はその感覚がどうにも不思議でならない。
ドクターが白衣を着て、ふらふらと買いものに行くだろうか?
CA が制服を着て、ショッピングセンターで食事をするだろうか?
銀行の女子行員が、制服を着たまま本屋さんにいるだろうか?
百貨店の平場の売り子が、制服のままスーパーに寄るだろうか?

それと同じことである。保育士にとってエプロン類は制服。
特に当社は、どの配属先の保育士にも共通のエプロンを会社から支給しているのだ。

まともな会社では、ランチを買いに行くようなちょっとした外出でも、制服だと判らないようにして行きなさいと教育している。
だから、カーディガンを着たり、ベストを脱いだりして出かける。
そして、制服は全て数字で管理されており、破損や紛失は始末書を書く。デザイン替えの時は、旧デザイン物を手元に置くことは許されず、残らず焼却処分にする。会社の称号である制服とは、本来そういうものなのだ。

要は、感覚だと思う。私は常に言っている。保育士である前に、まともな社会人であれと。

しかしこの地域は、制服への認識が緩すぎるのではなかろうか。
制服で通勤が許されているのは当たり前みたいだし、つい先日は、平日21:00頃のイオンで、制服を着た4名の女性が、靴を脱いで広めのソファに正座して、大笑いしながらスマホで遊んでいるのを見て、唖然とした。
どこの会社の人間なのか、私はすぐに判ったわ。
社会人ともあろう者が、そのような行為が世間の人からどう思わ(見ら)れるのか?という、単純な想像力さえもないのだろうか。


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