昨年の10月に改正労働者派遣法が施行されてから、合併や事業撤退をする派遣会社が相次いでいる。その多くは 『資本系』 といわれ、親会社やグループ会社に派遣することを目的とする派遣会社である。
要は、親会社の経営環境の変化に迅速に対応すべく調整弁のために作られた会社のことである。
派遣会社の一応の体裁は整えているし、親会社のネームバリューがある分求職者に安心感を与えるかもしれないが、親会社から出向している人が運営に関わることが多く、その実情ははっきり言ってシロウトといっても過言ではない。
独立系に勤めていた私は、ある日突然設立された資本系の派遣会社に、スタッフ達を何十人単位で抜かれた苦い経験がある。ビックリですよ。ホント。浜松は大手メーカーが多い土地柄のため、それからも資本系といわれる派遣会社が次々とできて、その存在は脅威となった。
そんな資本系の派遣会社が、いま対応を急いでいるのは、〝グループ企業派遣の8割規制〟という改正点に大きな原因がある。これを受けて、独立系大手のグループ傘下に入るなどの合併を果すか、事業撤退をするか・・という選択を強いられているのだ。
そんな中、またひとつそんな話が耳に入ってきた。まだオフレコで・・ということだが、その派遣会社自体は8月末にて業務終了し、テンプスタッフグループに吸収されるのだと言う。(それにしても・・・テンプ強し!)
今年の4/1付けでHP がリニューアルしているくらいだから、急な話だったのかもしれない。スタッフさん達もきっと戸惑いますよね
今回の改正で業界の方向性も何となく定まり (まだ問題はありますけど)、今後も派遣会社の淘汰が進んでいくだろうと思っている。