
テレビを見ていて驚いた。学校の教材費予算のことだった。
小学校なのか中学校なのか忘れてしまったが、学校の教材の予算は年間で70万円程度なのだという。
理科は実験こそが教育の中心なので、理科の予算が一番多くて、それでも年間10~15万円。後の60万円を各種教科で按分すると、3~5万円になってしまうと。これでは無いに等しいではないか。。。
ある先生は、月の満ち欠けを教えるのに、テニスボールとセロファンを使って生徒達に見せていた。だけど、それでは地球や太陽との関係性が判らないんじゃないか?と思った。
ある先生は、魚の生体を教えるのに煮干を使っていた。煮干をふやかしたものを生徒達に1人一匹ずつ配り、カッターナイフで切り開いて、内臓や脳などを取り出していた。
ある先生の宝物は、多くの部位が欠けている人体模型だった。
この事実には真剣に驚いてしまった。自分が学生だった頃のことを思い出すと、人体模型は理科室にすくっと立っていた。(ちょっと恐かったけど・・

) かえるや魚の実験は本物を使っていた。理科の実験は頻繁にやったし、どの教科も教材が不足しているなんて実感しなかった。
もしも本当に、今の子ども達がこんな環境の中で教育を受けているのだとしたら、国の方向としてそれは違うのではないか?と思う。
子どもの教育にはお金をかけてあげたい。きちんとしたものを、本物を、見せて、触れさせてあげたい。未来をになう子ども達のために、もっと学校に予算を付けてあげてください。