「データを下さい」。

昨日は、突発的な仕事で先週延期したセミナーに出かけました。
私が参加するセミナーは、行政研修(無料)から、自己啓発のために数万円出すものまでさまざま。この日の費用は、5,400円。
具体的で判り易く、運用書類もボリュームがあり、きちんとしている。内容を考えれば、この費用は良心的だと私は思っていました。

どんな場所でも、講義の最後に質疑応答の時間がありますよね。
そうすると、こんなことを言う人が必ずいるんです。
「この資料、データで頂けませんか?」
今回は、特に実務ですぐに使えそうな内容でしたものね。
データがあれば自分で考えなくてもいいって思ったのでしょう。

私、この手の人が大っ嫌いです。
だって考えて下さいよ。こういうセミナーをするために、講師がどれだけ勉強をして、資料を作るのにどれだけ思案して、どれだけの時間をかけて作ったのか?しかも、素人に判り易く・・。
それをですね、たった数千円のセミナーに参加したからと言って、なんでも無料で頂けるなんて思ってはいけないんです。
たぶんね。こういう人は、自分自身がここまでの仕事をしたことがないから、平気で「下さい!」なんて言えるんですよ。

私は、とてもそんなこと言えません。
その方が費やした時間と労力、知識の積み上げ、かけたお金、発信できるまで整えるための苦労や苦悩が十分解りますからね。
欲しかったら、敬意を払って、きちんとお金を払って買います。
お金って、そういう見えないところに払うものじゃないんですか。

ノウハウは時間と経験の賜物。人の努力の上っ面をかすめるような言動は、品性と教養、お里が知れるような気が致します。

講師も笑顔で穏やかに仰っていました。
「データはこちらで販売していますので、宜しかったらどうぞ。」
正しいと思います。


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