今年の8月、小学館のマンガ誌「週刊少年サンデー」が、新人作家の育成を優先する編集方針を打ち出したことが、話題となった。
宣言文を自分一人で考え、決め、掲載した新編集長の市原武法さんの〝名言〟に、私は心から賛同していた。
『そもそも決定の場に人が多いと、結論は角が取れて丸くなりますから、決定する人数は少ない方がいいんです。』
編集長という責任のある人の考え方と思うなかれ。
日々の生活のひとつひとつに全く同じことが言えるのだ。
特に女性は、何でも〝一緒に〟という考え方が横行している。
そして、仕事の場面でもそれを貫こうとする。妙な仲間意識でね。
「まずは考えなさい。」「考える仕事が一番大事。」と言っても、「そういうことは他の人と一緒に相談した方が・・・」と言って、目先の簡単な作業ばかりして、考える仕事を後回しにする。
結局自分一人では何も考えられないし、何も決められない。
だけど、考えられない人が何人いても、何も出てこないでしょ。
おまけに、みんなで決めたことは、自分達が無理をしない範囲で出来ること、つまり〝丸い〟結論ばかり。
何も考えない、何も決められないというのは、自分では責任を負わないと言っていることと同じことだ。
みんなと一緒に・・は、自分の責任を単に軽くしたいだけである。
だからチャレンジもしない。
みんなが〝一緒〟にできることが大事。
新しいことには、すぐに「出来ません。」と堂々と言う。
だけど、そんなもん、お金をもらってすることじゃないでしょ。
ボランティアでもやってなさいな。
女性は、いつまで〝仲良しこよし〟でいればいいのだろう?
女性が本当の意味で自立するのは、いったいいつのことだろう?
自分で考える。自分で決める。自分で行動する。
そんなこと、当たり前で簡単なことじゃないか。