統計的な裏付けはないが、この地域には女性社長が少ないと思う。
起業して一人でお店やフリーランスで事業をやっている人や、先代から家業を引き継いでいる人、旦那さんの会社を基に別会社を立ち上げた人は見聞きするが、初代で社員を雇い組織的に会社を動かしている女性はあんまり会ったことがない。
それでも、それを目指している女性はいるようで、こんな私でも、たまに相談を受けることがある。
会社を作るのは簡単。だけど、維持していくのは大変なこと。
強気に見える私でも、いつも思っている。来年にはキャリア・ンはなくなるんじゃないか・・・と。毎年、毎年、思っている。
相談を受けた時、試算や事業内容をきちっと詰めてからの方がいいんじゃないか?と助言しても、その時は本人は希望に満ちているので、あまり意識はしないようだ。あっという間に起業して、1年後にはもう廃業していた・・・という例もある。
時に、〝これは新しい〟と瞬時にマスコミに取り上げられたりもするので、おそらく視点や発想はいいのだろう。
一方、ずっと足踏みしている子もいる。セミナーばっかり行って、同業他社と比較して、(アイディアを)取られたと怒ったり、落ち込んだり・・。先日も連絡があったので、喝を入れたばかりだ。
「◎◎(他社)のことはもういいの。マネされても、マネは本物を超えない。それよりも、私がずっと言っていることは考えたの?自分がやるべきことをしっかりやらないと。」
スポーツ選手達がよく言うでしょ。
「自分達の試合をすれば勝てる」って。ビジネスも同じなんです。
同業他社は気になるけれど、だからナニ?気になるんだったら見なきゃいいじゃん。その選択肢は自分にあるでしょ。それよりも自分ができること、自分の強みを分析して売る方法を考えた方がいい。
そう。大事なのは〝売る〟ということだ。
女性にはこの感覚が足りないのだと私はそう思っている。
女性は、自分の〝好き〟を仕事にしようとする。それはいい。
だけど〝好き〟を〝お金に変える〟方法を考えられない。
もしも〝好き〟で稼げないというなら、他で稼ぐことを考えてから〝好き〟をしたらいいのだ。
だって、お金がなきゃ、やりたいことなんてできないでしょう。
家計と同じだと思うな。あるお金の中で出来ることをする。
だけど、女性はあくまでも〝好き〟を貫こうとする。
そりゃ、続かないです。
ここが女性の最大の弱み・・・だと私は思いますね。
お金へのシビアさを磨き、恐さを知ることが事業継続のカギかな。