「運が悪かったんだよなぁ~」

忙しいですスタコラ 朝から18:00過ぎまでメール1本も打てない状況。
春期保育中で子ども達がいるので、集中できる時間がないんです。

「運が悪かったんだよなぁ~」
そんな中で、あるプロジェクトのために、見学させて頂いた 『株式会社二橋染工場』 さん。いい感じに古びた木の看板には、歴史の重みがあります。

中に入ると意外と広い。ベテランの職人さん、若者、女性。黙々とお仕事している。
「運が悪かったんだよなぁ~」




糊置きの工程。
1反を何枚も何枚も折り返しながら型を糊付けしていく。この日は、男の子の浴衣を作っていました。

おがぐずをかけて、染めの段階へ。色を変える部分を糊で囲い、
「運が悪かったんだよなぁ~」
「運が悪かったんだよなぁ~」







「運が悪かったんだよなぁ~」


〝やかん〟で染料を注入していきます。
「運が悪かったんだよなぁ~」








「運が悪かったんだよなぁ~」

両手で作業していますが、これには意味があるんですよ!
片方には濃い染料、もう一方には薄い染料が入っていて、職人さんが感覚で、濃淡のグラデーションを作っているんです。

「運が悪かったんだよなぁ~」

一度に4~6反ほどの生地を染めていきます。〝やかん〟から流れる染料の色は、間違えそうになるほど、どれも殆ど同じように見えるのですが、注入されると・・・・判りますねびっくり 

染料を注入し終わると、流水で洗って。
ほら、こんな感じ。すぐに染め上がりが見られるんです。ここが、注染染めの特徴なんだって教えて頂きました。

「運が悪かったんだよなぁ~」染めあがった反物は、50m 程度の洗い場に流しながら染料を落とし、脱水をして、

「運が悪かったんだよなぁ~」








「運が悪かったんだよなぁ~」屋上で天日干しで乾かします。壮観!
この時に乾かしてあったのは、某デザイナーデザイン、うなぎの手ぬぐいでした。

3代目の二橋社長は、とても気さくで器の大きい方。市内に80軒あったという染工場は、今や6軒。この浜松に注染染めが広がったわけ、これまでの経緯などもお聞きしました。
その紆余曲折の中で、二橋染工場さんが生き残ってきた理由がよく判ります。
「運が悪かったんだよなぁ。」 と笑った社長の言葉に、揺るがないプライドを感じました。

当社からも近いし、良いご縁がいい方向に繋がれば・・・と思っています。


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この記事へのコメント
やっぱり職人技は素敵ですね〜☆
大好きです。
しかし工房は激減…なんだかとても残念です。これは注染に限ったことではありませんが。
日本が日本でなくなってしまう⁉️そんな印象すら感じます。私は頭がカタイのでしょうかねぇ…(´Д` )
Posted by koigoromo at 2015年03月27日 08:17
koigoromo みわちゃん。
またまたお返事が遅くなってしまいました。
ごめんなさい(>_<)

本当にそう思います。
日本の伝統は、今や日本人よりも世界の方々が注目し、その価値を認めている。
一方、当の日本人は、やれクリスマスだ、やれハロウィンだと浮かれている。

日本人は、まずは自分の国の良さを知るべきだと思います。
その上で、他国の文化を推奨したらいい。

しかし、それは私達大人の役割だと思いますね。
日本の伝統や文化には、そのものだけでなく、日本人の心や作法など、目には見えない大切なものがたくさん含まれています。
今の日本人に一番足りないものが、そこにあるような気がしてなりません。
Posted by ごきげんようごきげんよう at 2015年03月29日 16:24
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