答えは言わない

安易に人に教えを乞う人が嫌いです。特に、処理 (答え) だけを求めるような人。すぐに答えが判るようなことは、自分で調べればいい。自分で考えればいい。自分で勉強すればいいんです。
それが大人。

それを、人の時間を使って、手っ取り早く人に聞くという考え方が嫌い。そういう人は、結局、その時、その場での『答えだけを知りたい』だけなので、根本(目的・理由・根拠)を理解しない。
だから、同じようなことを何度も何度も聞くの。

それは、子どもの頃から答えを容易に教えてもらい、それをやっていることで、この子はできると思う大人が多いから。
某キャラクターで有名な先に情報漏えいが問題になった会社のテキストは、考えなくても、ひとつの答えが出せるようになっている。むしろ、その答えしか出ない・・とか。

私は、子ども達にも答えは教えません。
その代り、〝考え方〟を教えます。
例えば、クッキングの時。(実際にあったお話です。)
「じゃがいもは沸騰してから(入れる)?」 と聞かれる。
何も考えていない先生 (大人) は、「水から入れるよ。」と普通に〝答え〟を教える。
そうすると、子ども達は 『じゃがいもは水から』と覚える。

私は、同じことを聞かれても「土の中に成っていたものは水から。葉っぱは沸騰してから。」 と〝考え方〟を教えます。
そうすると、子ども達は 「じゃ、水からだね。」と自ら答えを出すんです。加えて、「人参も、ごぼうもだね。」「大根もじゃん!」「えっ?・・そうか。(土の)下だもんね。」と皆で話し始める。
そして、近くにあったほうれん草を見て、「ほうれん草は沸騰してからだからねっ!」と、自分達で進められるようになるんです。
正真正銘の実話。
横にいた先生方はビックリ。だって、同じ子ども達ですからね。

どう違うのか、すぐ判りますでしょ。
前者は、人参が出てきた時に 「人参はどうするの?」と再び聞きます。だって、じゃがいもの答えしか知らないから。
後者の場合は、里芋が出てきても、もやしが出てきても、子ども達は一瞬考えて、自分で答えを導き出すことができる。
そして、もしも答えを忘れちゃっても、〝考え方〟を知っているので、何度でも答えが出せるんです。

このちょっとした差が大きいの。大人だって同じこと。
でも、小さな頃から考えるクセのない子は、大人になって急に考えろと言われても、無理。結局、大人は、子どもの頃からの経験や思考が積み重なった結果なんですからね。


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