8/8(金)に見た興味深いニュースのひとつ。
<ドイツ> 「勤務外の電話やメール禁止法を」 議論呼ぶ提案
『(原文ママ)上司は就業時間後、部下に電話してはいけません--。
ドイツ最大人口州の北西部ノルトライン・ウェストファーレン州のシュナイダー州労働相が、ストレス過多による健康被害を防ぐため、勤務時間外に業務関連の電話やメールを禁じる法律の全国的な導入を求め、議論を呼んでいる。
ドイツでは働き過ぎで心身を病む 「燃え尽き症候群」 と診断される人々が年間13万人に上るとの試算もあり、中央政界の反応が注目されている。
ライニッシェ・ポスト紙(電子版)によると、シュナイダー州労働相は 「特定の時間以降、上司が部下に連絡することを禁じる法律が必要だ」 と述べ、勤務が終われば労働者が完全に仕事から離れる権利の重要性を指摘した。
ドイツでは既に一部の省庁や自動車メーカーが、終業後には緊急事態以外、従業員に業務メールを送らないなどの規則を導入している。』
休日や時間外の仕事の電話やメール。止めた方がいい・・と私も思う。
緊急事態もあるし、従業員の公休と会社の休日があわないこともあるので、絶対とは言えないけれど、意識するだけでずいぶん違うはずだ。
上司から夜中や早朝、休日に、のべつ幕なし連絡が入ったら、たまったものではない。そんなことは普通に解るのではないだろうか。
私は立場的に休日に従業員からの連絡があっても仕方がないとは思っているが、それでもやっぱり好きではない。それに、休みの日の連絡は大概どうでもいい (今、わざわざ言う必要がある?と思う) ことが多いのよね。
ついでに言えば、従業員が休みの日に勤務先に出てくることも反対だ。
休みにきちんと休めるように、先を見て仕事をすれば良いだけのこと。
最近は、携帯やPC などのツールが発達して簡単に連絡も取れるし、メールもし放題だから、〝人の時間〟に対して鈍感な人が多いと思う。
ちょっと自分で考えれば済むことを、何でも人に聞いて済まそうとする。
段取りが悪く直前に相談し、当然不十分だから人を巻き込んで修正する。
自分のミスを自分で解決しようとせず、人に何とかしてもらおうとする。
嫌なのは、本人達がそれに気づいていない (言わないと判らない) こと。
上司は部下より忙しく、上司にしかできない仕事があるんですけど・・。
そこんところ、もう少し解ってほしいわ。
時間が大事なのは、もちろん上司だけではない。部下、同僚、先輩、後輩・・・全ての〝人の時間〟は貴重だということ。一人ひとりがもっと認識して、ちょっと考えて行動した方がいい。
携帯もしない、メールもしない。週に1日でもそんな日を必ず作ることで、人間が〝考える力〟を取り戻すきっかけにもなるんじゃないかしら?
いずれにしても、仕事との休日のメリハリは絶対に大事だと思いますね。