育ちの問題

ごきげんよう

2014年12月16日 22:37

「お客さまから叱られた方が響くから、本人に言ってもらえないかな。」 
ショップのオーナーや会社の経営者に、こう頼まれることがよくある。
それでも、最近は〝注意されている〟ということが判らない人が多い。

【ファッション】 と 【身だしなみ】 の違い。
【親しみ】 と 【馴れ馴れしい】 の違い。
【オフィシャル】 【公】 と 【プライベート】 【】 の違い。
【個性】 という大義で無視される 【社会通念】 と 【礼儀】。
【上司】 先輩】 同僚】 ・・・の区別と、自分の立場のわきまえ。
【権利】 と 【義務】 の主張バランスの崩れ。
自分の言動が、その会社の、社長の責任になるということの非認知。
そして、自分がどう見られるか?という想像性のなさ。

言い出せばきりがない。全ては 『けじめ』 の問題だと思う。

ある会社の子は、私との会話の中で、1日 (暦の特定日) のことを 『いちにち』、20日のことを 『にじゅうにち』 と言っていた。
私は苦笑したが、それを見た社長が、「何度注意すれば判る?マナー研修にも行かせただろう。いい加減そんな言葉づかいで人前に出ないでくれ。電話も出なくていい。こっちが恥ずかしいよ。」 と心底呆れていた。

私、申しました。
「社長、これはマナーの問題ではありません。〝育ち〟の問題です。」

そして、その子に向かってはこのように。
「まともに日本語を話せないようなあなたに、今までご両親は何も注意しなかったの?友達も?先生も?でも、それはそれでこれからは自分で何とかしなくっちゃね。勉強するなり、努力するなり。大人なんだから。」

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