感謝と重み

ごきげんよう

2009年01月15日 01:28

昨年末のある日、ふいに声を掛けられたのは、前の会社の社長だった。
3年前迄の3年間だけ立ち上げのお手伝いをした、聞けば誰でも判る資本系の派遣会社だ。

独立系で育った私は、親会社の特異な体質が嫌いだったが、その派遣会社にはかなりのクライアントと売上を提供し、貢献したと思う。

私が会社を立ち上げた時、目に余るバッシングを受けたりもしたが、そんな事はどんな世界においても当たり前。それでも筋を通すために、私はきっちりとご挨拶に行ったものだ。
応対に出てきた当時の部長に、持参した挨拶状と名刺を目の前で投げられて、決していい気持ちはしなかった。。。。。

振り返った私に、社長は満面の笑みで、大きく頷きながら言った。
「頑張っているな  」
たった一言だったけど、私はとっても嬉しかった。

そして、今年のお正月。年賀状が届いた。
(失礼ながら)不器用な字だけど、丁寧に、丁寧に住所が書いてあって、そして〝代表取締役 ◎◎◎◎様〟と。
〝代表取締役〟・・。実際に目の当たりにして、社長の字が重たかった。そして、感謝。

思えば、私は前の会社の立上げに関わったことで、お給料を戴きながら自分の会社をつくる練習をさせてもらったのだ。あの経験があったからこそ、キャリア・ンは予想以上にスムーズに船出した。

大切な年賀状は、仕事用のバッグの中にしまった。
常に重みと感謝を忘れないために。。。


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