『シニアの豊富な経験が好評、保育や家事代行業界で活躍』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000521-san-life
保育園や家事代行サービス業界で、子育てが一段落したシニア世代の労働力が注目されている。から始まる記事には私も大共感した。
今春、当社も初めて60代の保育士を採用した。65歳、KM先生。
経営者であるご主人を支えて、長いこと一緒に仕事をしてきたが、会社を無事息子さんに引継いで一段落したので、これからは自分の好きな仕事をしたいと応募してくれたのだ。
面接時に仰った言葉が印象的だった。
「昼間、子ども達とたくさん遊ぶ体力には自信がありません。そのあたりは若い先生にお任せして、その代り、夕方からでしたらお手伝いできると思います。そしたら、先生方も早く帰れますよね。」
控えめで上品、優しげなお人柄に魅力を感じ、初めてではあったけれど、思い切って採用してみたのだ。KM先生が勤務を希望してくれた時間は、子ども達にとっても良いとも思った。
正直、先生方は戸惑ったに違いない。一体社長はどうしちゃったんだろう?そこまで人がいないのかな・・・と思ったかもしれない。
でも、結果的にKM先生の採用は成功だったと思う。
先生方にも「良かったです!」と言ってもらったし。
何よりも、子ども達がよくなついている。
KM先生が勤務に入る16:00は、子ども達がお昼寝から起き、おやつも食べて、ちょうどママが恋しくなる時間だ。
そこに甘えさせてくれる絶対的存在がやってくるとなれば、ちょっぴり淋しい時間も子ども達の心地よいものと変わる。
朝登園すると子ども達が言うのだという。「KM先生来る?」と。
「私は毎朝いるのに、まだ名前を覚えてくれない子もいるんですよ。なのにKM先生のお名前はみ~んな覚えて・・・」と、30代のHM先生は笑っていた。
採用当初は週3日勤務だったKM先生は、今や毎日16:00からの顔となって、若い先生方を支えている。
もちろん他の先生方同様、月案も書くし、会議にも参加する。
若い先生方を立て、誉め、且つ自分の出来ることはするというKM先生のお人柄もあるだろうが、その姿を見て、シニアの活躍はこれからもっと広がっていくだろうと実感している。
静岡育ちの私は美味しくないお茶が嫌いで、浜松に来てから積極的には口にしていなかった。
そんな私のために、KM先生がいつも
ヤマチョウさん(株式会社鈴木長十商店)のお茶をプレゼントしてくれるのだ。
こちらのお茶、何を頂いても美味しい
夏の冷茶もお客さまにも喜ばれたし。
KM先生、いつもご馳走さま!
そして、いつまでも健康に気を付けて頑張ってくれると嬉しいな。
産経新聞では、現在、走り出す日本力「活躍する女性とシニア」という特集を掲載中。なかなか面白いですよ!ぜひ☆