いい人
そういえば、私は〝いい人ね~〟と言われたことがあまりない。
それは今に始まったことじゃなくて、思い返せば小さな頃から、〝かわいい〟とか〝いい子〟とは言われなかったような気がする。
可愛がってくれた祖母は、私のことを 「おブスちゃん」 と呼び、私のことを不憫な子だと言い続けて亡くなった。
女の子は愛想が一番 ちょっとばかり頭が良くても、結果的に女の子として幸せな人生を送れるのは、普通のビジュアルと、可愛げのある人柄。私にはふたつともないとよく嘆いていた。
当の本人は、人から〝可愛い〟とか〝いい人〟と見られることに全く拘っていなかったので、ある意味幸せだったんですけど。
そもそも〝いい人〟って何?って思う。
置かれる立場にもよるけれど、〝いい人〟ってとっても危険だ。
=〝都合のいい人〟
=〝いてもいなくてもいい人〟
=〝害がない人〟
=〝なにも言わない人〟
=〝クセのない人〟 ・・・ということもある。
特に組織には、こういう人が求められるしね。
ある日、TV で見た弁護士は、声を荒げて闘っていた。
最近、よく見る顔。穏やかな女性だった。今まで感じていたイメージとの違いに、さすがの私も驚いた 頭が回る (良い) から、余計に恐く感じられた。・・・・そして、とっても感動した。
依頼者を守るために、弱き者を守るため、正義を貫くための、この強さ。この弁護士は間違いなく〝いい人〟だ。
この〝いい人感〟が、今の時代にはもっともっと必要だと思うな。
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